今年も行ってきました、ウィーンへ。
今回はメルク方面にちょっと足を延ばしたものの、基本的にはウィーンを離れることなく、のんびり街中で過ごしてきました。 恩師イエンナー教授宅での門下生家族との再会も恒例となり、また今回ペルチャッハの家族とはイエンナー先生も交えて、ウィーンのホイリゲで束の間の宴を楽しみました。 現地在住の友人とも旧交を温め、もはや旅行というよりは里帰りと言った方がしっくりきます。 そんな滞在でも、新しいところをいくつか訪れてきました。 まずは、オットー・ヴァーグナーのシュタインホーフ教会へ。 名前はよく聞いていましたが、なかなか行く機会がなく、今回はたまたま土曜日の開館時間に予定があいていたので行ってきました。 精神病院の広大な敷地にある独特の雰囲気の教会。 バスを降りてからこんなに坂道を延々歩くなんて・・・!しかもその日の気温は38℃。 丘の上に金色に光る教会が見えてきたときは、本当に天に上る気持ちでした。 しかし、なぜ病院に革新的なこの教会なのか。 病と神とユーゲント様式との複雑な融合。一歩中に入ると不思議な明るさと優しさを全身に感じ、自分自身の「こうあらねば」という価値観を覆されるような衝撃。 そしてしばらくそこにいるうちに、「必要なものが、ここにある」―ただシンプルにそう思えました。 聖人が描かれたステンドグラスの煌びやかな色彩に囲まれた内部。 黄金の祭壇の天使の微笑がリアルに迫ってきて、怖いくらいの美しさです。 今回も、新たな感動を少しずつ綴っていこうと思います。
by mi-maruyama
| 2013-08-07 14:18
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